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RC住宅の費用相場は?

当ページでは、都道府県別によるRC住宅の費用相場をご紹介している。

一般的にRC住宅は、木造住宅や鉄骨鉄筋コンクリート住宅、鉄骨造住宅に比べて費用相場が高めとなる。耐震性や耐久性が高いためだが、それ以外にも理由はある。RC住宅の費用が高くなる他の理由もあわせて見ていきたい。

地域別にみるRC住宅の費用相場

地域別に見るRC住宅の工事費用相場(1㎡あたり)を地域別で見てみよう。

以下の構造のうち、RC住宅は「鉄筋コンクリート造」に該当するが、参考までに他の構造の工事単価も掲載した。興味のある方は比較してみてほしい。

なお、該当する地域の工事費用が全国平均を下回る場合、該当地域の費用欄には全国平均の工事費用を掲載している。

(単位:千円)

木造鉄骨鉄筋
コンクリート造
鉄筋
コンクリート造
鉄骨造
全国平均177265278272
北海道197305278272
青森188265278272
岩手193265278272
宮城177265302272
秋田183265312272
山形189265278272
福島182265307272
茨城177265278272
栃木177265278272
群馬177265278272
埼玉177308285280
新潟193265278354
長野192265300272
千葉177309278274
東京都177327341321
神奈川177265312303
山梨191265322272
富山190265332272
石川189291326290
福井187385368276
岐阜178265278272
静岡185265278272
愛知177265278272
三重186265278274
滋賀177265278272
京都180389278293
大阪177265278272
兵庫177277278272
奈良177265278272
和歌山177265278272
鳥取188265278272
島根187265278272
岡山190291278272
広島177288278272
山口185265278272
徳島195265278272
香川192265278272
愛媛184265278272
高知188265296272
福岡177265278272
佐賀177265278272
長崎181265278272
熊本184265278272
大分180265278291
宮崎179265278272
鹿児島183265278272
沖縄182265278291

引用元「国税庁:地域別・構造別の工事費用表(1m2当たり)【令和5年分用】」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/saigai/h30/0018008-045/07_r05.htm

RC住宅における坪単価の概要

国税庁の発表による地域別でのRC住宅の坪単価を確認した。

ここで改めて坪単価に関する基本的な知識、および、RC住宅と他の構造における坪単価の違いについて確認したい。住宅購入の際、坪単価という言葉をよく目にするが、その正確な意味をご存じだろうか?

坪単価について

坪単価とは、土地購入や建物建築における1坪あたりの価格を言う。1坪とは畳2枚分の広さ、面積では約3.3㎡だ。

坪単価は「本体価格÷坪数」で算出する。建物の坪単価を算出する場合、本体価格を各階の床面積の合計で除することとなる。

なお一般的な見解では、坪単価に附帯工事費や諸経費を含めない。あくまでも本体価格に対する単価となる点に注意されたい。

RC住宅と他の構造による費用相場の違い

改めて、上でご紹介した国税庁のデータを確認してみてほしい。

1㎡あたりの工事費用を比較すると、全国平均で鉄筋コンクリート造、つまりRC造がもっとも高いことが分かる。工事単価が高いということは、RC造住宅を新築する際の坪単価も高くなる、とシンプルに考えて良い。

では何故、RC造の工事費用単価や坪単価が高くなるのか?その主な理由は次の3点である。

以上3点の理由が背景にあるため、どの施工会社に建築を依頼しても、通常はRC住宅の単価がもっとも高くなる。

ただし、単価は各社で自由に決められるものであり、かつ単価に含まれる範囲は施工会社により異なる。そのため、表面的な単価のみを見て「高い」「安い」を決めることは早計だ。希望するRC住宅の建築にかかる総コストを比較し、依頼する業者を選定すべきであろう。

複数の業者に見積りを依頼して総額を比較する

RC住宅の費用相場について、国税庁の資料をもとに都道府県別でご紹介した。

この資料を見て「自分の住むエリアは高い」と落胆した方もいると思うが、最終的な費用はエリアで決まるものではなく業者で決まるものだ。RC住宅の購入をお考えの方は複数の業者に相見積もりを依頼し、坪単価はもとより、想定される費用の総額を比較してみよう。

往々にして、値段の高いものは品質も高いものだ。何十年と住む住宅の購入であればこそ、費用だけではなく品質も高くなるRC住宅を選択する判断は、当サイトが推奨するものである。